白石/hitodama128/コースの雑記

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blogを作りました。

人生4度目のblogです。

 

最近全然本を読まなくなってしまい、不意に思ったんですが、

学生時代、blogを持っていた頃は本を読んだり、映画を見たりしたあとで、

感想をブログにまとめるところまでセットになっていたので、

「blogに書こう」っていう思い自体が読書の原動力になっていた気がするんですよね。

 

なので、試しに作ってみました。気合入れすぎると続かないから暇暇に書きます。

最近読んだ本。

 

ばらばら死体の夜 (集英社文庫)

ばらばら死体の夜 (集英社文庫)

 

仕事を始めた頃に買ってから、全然読めなくて、とにかく全然読めなくて、途中で無くして買い直したりして、3年かかってやっと読みきった本でした。

 

世相に翻弄された数人の登場人物が、表題である「ばらばら死体の夜」に向かって行く、というようなお話。

2014年にさむざむと吹いていた不況の風がそのまま書いてあるような本だったのだけど、2017年はこの頃よりももっとさむいからあんまり重い気持ちにはならなかった。いいことではねえな。

 

桜庭作品に常に居る、「美しいかんばせはすなわち呪いである」と顔で語る女、は今回ももちろん出てくるのだけれど、なぜ桜庭先生がここまでの呪いを描き続けてしまうのか、が、何冊読んでもわからない。きっとこの先もわからない。

 

 

 最高!

羽生生先生の漫画は紙で読みたい。

液晶の点滅じゃなくて、繊維に落ちたインクで読みたい。

だからコミックビームが「電子のみで単行本販売」とか言い出してるのほんときつい。

石で漫画描いてる漫画描いてるんだぞ。すげえ日本語だ。

 

 

とか言いつつこっちは電子で読んじゃった。

弐瓶勉ファンに不義理を働いてしまった気がする。

だって新装版がKindleでアホみたいな値段で売ってたんだよ。

大昔読んだんだけど全部読んでなかったっぽい。面白かった。

BLAME学園も読み直したい。

 

ただ、SFって「途方も無いすべて」を内包するジャンルだからこそ、

「終わらない旅に至る中間」を切り取るような描き方や、

あるいは続いて行く物語を見守るような落とし方になってしまうと。

萩尾望都の「6月の声」の凄まじさを思い出してしまうのでどうにも切ない。

 

A-A’ (小学館文庫)

A-A’ (小学館文庫)

 

 これに入ってるらしい。(第1期作品集だと「続・11人いる!-東の地平・西の永遠-」に入っている)

萩尾望都が初めて描いたSF(正確にはスペース・オペラとしてのSF)で、これ以前だと「精霊狩り」とかになっちゃうからまた話が変わってしまうのだけれど、とにかく20代前半に6月の声を産み落として居ることが信じられない。

後に出るブラッドベリ作品集「ウは宇宙船のウ」に入っている「スペースマン」もまた、宇宙に魅せられてしまった人を悲しく描いた傑作。

 

とりとめもなくブツブツ書いてしまった。

漫画と本読むね。