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連載「終わりのゆくえ」を始めます

昔、『ラブひな』のインタビューで著者の赤松健が言っていた。

「可奈子は『終わらせキャラ』なんです」

この言葉を読んでから、僕は物語の終わり方について意識的に考えるようになった。

主人公の義理の妹として登場する浦島可奈子は、連載終盤にいきなりやってきて、その後起こるいくつかの事件の中心人物となり、最終的に主人公の恋愛が成就するシークエンスを補強していった(こんな風に書くとまるでとても可哀想なキャラクターに見えてしまうけれど、彼女の思いは真っ当で、都合のいいキャラクターとして描かれていたわけではない)。

 


物語の美しい終わり方、自分の好きな終わり方とはどんな終わり方だろう、と考える。それは同時に「物語ってなんだ?」という問いへの答えを探す行為なのだと思う。

物語を体験する。それを体験した観客・読者が、自身の中に感情の動きを観測する。その感情は、その物語を見なければ生まれなかった感情で、物語には、その感情を起こさせるために機能しているような、そういう側面がある。物語を見るとは、ある種物語に付き合わされることだ。

そして物語における登場人物の感情や行動の連鎖、あるいは不和を「ドラマ」と呼ぶ。そのドラマにふさわしい終わりとはなにか? その答えは作家の中にしかないのだけれど、しかしその終わり方に美しさや、格好良さを見出してしまう。

 


というわけで好きな物語の終わり方について連載することにした。連載タイトルは「終わりのゆくえ」。ちまちまと書いて行くことにする。

とりあえず第一回は「ルパン三世 カリオストロの城」です。