白石/hitodama128/コースの雑記

白石倖介(ひとだま128)(コース)の雑記です。Tech・まんが・毎月のまとめなどを書きます。お仕事依頼はメールをください(記事を書いたり、編集したり、写真を撮影したりできます)Mail:hitodama128 at icloud.com

リヨン旅行記(オタクがフランスでフリースタイル早口オタクラップをやった話)前編

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シャルル・ド・ゴール空港です。

 

11月15日〜20日までフランスに行ってました。3泊5日かな、そういう旅程です。
僕の父親は「デザイン」と「日本酒」の仕事をやっているのだが、加えて3年ぐらい前から「オタラップMCバトル」という「オタクのフリースタイルラップバトルイベント」を企画している。僕は父親とともに、「オタク・ラップ世界」を盛り上げていこうと、まあそういう活動をしている。ここに突っ込みが入るとかなり説明が長くなるのでここは飛ばす。
父は今年、酒の仕事で数回フランスに行っており、そこで知り合った日本人のごはんイベントを動かしている人に、「そういえば白石さん、なんか面白いイベント企画してたよね? リヨンで開催される日本エキスポみたいなやつに出展してみない?」というようなお誘いをいただいて、今回「オタラップMCバトル in France」が実現した。
フランスに行くのは父と、MCコースこと僕と、オタラップMCバトルに初回から出演しているMC Wood。
Woodさんはプロデザイナーであり、友人のバンド挫・人間のツアーTシャツ(通称”コロT”)のイラストレーション・デザインなどもやっている男だ。寡黙で実直な、今に至るまでラップになんの興味も持たない、ただのイラストレーター・デザイナーなのに、謎の力が働いてオタクと一緒にラップをすることになり人生の狂った男だ。このカルチャーの1番の被害者であり、それを物語と捉えるならば悲劇か喜劇かもわからない。ちなみにMCバトルではフリップを使った独自のスタイルでバトルを行う。

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真ん中のアフロがMC Wood。マイクではなくペンを握る謎のスタイルで、 異色の社会人オタクラップグループ「NAKAZ TOBAZ」のメンバーとしても活動中。

 

と、キャラクター紹介の時点でかなり意味がわからない。ちなみに僕もこのイベントによって人生を大幅に狂わされており、自分のオタクの早口を「ラップ」と言い張りながら他方で開催していたラップバトル「マンガMCバトル」に出場、対戦相手の人気ラッパーなどに早口オタクを押し付けて優勝、商品に「水木しげる作品集 第1期」をもらったりしている。

さて、そのような経緯でそのようなメンバーがフランスに行くことになった。話をもらったのは8月ごろで、「マジかwwwwww」などと言っていたら瞬く間に2カ月が経ち、開催地の詳細やイベントのタイムテーブル、滞在日程なども明らかになり、現地でお世話になる人々とのビデオチャット会議や仕事の日程調整などを経て渡仏と相成った。ちなみにバカなので仕事の日程調整は全くできておらず、ライブを見たあと徹夜で原稿書いてそのまま成田に行った。

前提を書くのに1000文字もかかってしまった。

さて、そんなわけで渡仏。父は飛行機も宿も別なので、僕はWoodさんと行動をともにすることになった。15日9時ごろ、成田空港で出会ったWoodさんはどう見てもやつれており、聞いたら徹夜で仕事をしてそのまま来たという。僕も同じく徹夜なので、やつれたオタクの男が2人で立つ成田のそぐわなさに笑ってしまった。
搭乗して12時間、エールフランスのエコノミーでフライト。機内アナウンスがすでにフランス語で、面白い。先月行った台湾でも感じたが、「一言も言ってることがわからない人間」を目の当たりにするのはかなり面白い。ちなみに台湾旅行は、中国語は読めないものの漢字の意味はわかるので助かった。対してフランスはすべてアルファベットなのに加えてフランス語も全くわからないため、もう渡仏前に全てを諦めていた。Woodさんは初海外、僕もユーロ圏は初めて。しかも今回は旅行ではなくイベントの登壇なのでコミュニケーションがかなり大事なのだが、現地の通訳を信じるしかない。そして僕らは中学英語とGoogle翻訳で戦うしかないのだ。

12時間ほどのフライトを経てパリのシャルル・ド・ゴール空港に到着。そこからトランジットして1時間ほどのフライトで、イベント開催地であるリヨンに向かう。

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ちなみに今回登壇する「JAPAN TOUCH」というイベントはリヨンで10年行われているジャパンカルチャーのオールジャンル展示会で、マンガやフィギュア、ゲームのショップから、バンドの演奏、盆栽の展示まであるという、まさにオールジャンルなイベントだ。僕らはリヨンの「Asian Dreamer」という団体との共催でオタラップを出展することになっている。

現地時間15日の17時ごろ、リヨンのサン・テグジュペリ空港に到着。ビデオチャットで顔を合わせた現地の人が、2人で迎えてくれた。

一人はabi。「Asian Dreamer」のスタッフだ。とても若いが、滞在中に見た彼女は常に利発で、勝気で、仕事のできるパキパキした人だった。英語もほとんど通じない彼女だったが、僕らの滞在中、常に僕らのことを考えてくれていたことは、言葉を越えて伝わった。
もう一人はTomas。今回の通訳を担当してくれた。まだ学生だが仏日英韓語を話すスーパーマンで、日本への留学経験もあると言っていた。背の高いキリッとした格好いいやつで、しかし、高い声で丁寧に話す姿に不思議な愛嬌のある人だった。彼は”悦二郎"という名前でコスプレイヤーをやっており、そんな彼の活動がイベント本番でとても大きな役割を果たすことを、僕とWoodさんはまだ知らなかった。

2人はタクシーを手配して、僕らをホテルに送ってくれた。Abiは自分の車で僕らに同行した。Tomasは日本語がうまい。タクシーの中でも、「フライトは大丈夫でしたか?Wi-Fiルータは必要?」などと気遣ってくれた。ちなみに僕はオタクなので現地SIMをあらかじめAmazonで買っていた(結局、Twitterの凍結が怖かったのでソフトバンクの海外自動パケホーダイプランを使ったが)。

18時ごろホテルに着いた。「JAPAN TOUCH」は空港にほど近い展示場「EUROEXPO」で行われ、僕らのホテルは空港を挟んでEUROEXPOの反対側にあった。空港近くなのでほぼ何もない、閑散とした場所だった。
ホテルに到着後、早速問題発生。夕食の手配がされていなかったという。僕らも大人なので、近くにレストランでも探すよ、と言ったが、彼らは事態を重大に捉え、Abiの車でバーガーキングに連れて行ってくれた。写真を撮り忘れたがとにかく、デカい。1000円ぐらいのセットで、価格も内容も日本とあまり変わらないが、バーガーと飲み物がアホみたいにデカい。さっそく洗礼を受ける私たち。しかもWoodさんは言葉がよくわからないままセットを選んだら、ただのポテトを選んだはずがチーズとベーコンの細切れが乗ったやばいポテトになっていた。

海外旅行はやろうと思えばすぐにできるけれど、現地の若者とファストフードを囲みながら会話できる機会なんて普通の旅行じゃそうそうない。そんな機会が渡仏後早速巡ってきて嬉しかった。Abiは21歳、Tomasは23歳だと聞いた。「見た目からは東洋人の年齢がわからない」なんて通説の話もした。僕らの見た目も実年齢より若く見えると言っていた。僕は日本人どころかワールドワイドに人間の見た目から年齢を推測するのが苦手で、そもそもあんまり人の年齢に興味もないので(聞けばいいし)、やっぱり彼らの年齢を当てることはできなかった。

その後ホテルに送ってもらい、初日は終了。ホテルのベッドが小さくて、Woodさんは「私で小さいんだから、こっちの人無理でしょ」などと愚痴をこぼしていた。

 

2日目、起床。今日はお昼に市内に行って、現地スタッフとの打ち合わせなどを行なったのちに、昨日会った2人がリヨン旧市街を案内してくれるらしい。その後イベント開催地の下見もする予定だ。ホテルで朝ごはんを食べて、フロントでタクシーを呼んで市内に向かう。
ホテルの朝ごはんはパン・チーズ・コーヒーなどのバイキング形式で、普通の、むしろ少し質素なものだったが、とにかくパンとチーズとコーヒーがめちゃくちゃ美味しいので優勝。バターも無塩バターだし、チーズはブリーがホールで置いてあるし、無敵か!という感じだった。

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ホテルの朝食。そもそも生活がバグっているので、毎朝決まった時間に御飯食べられるだけでかなり満足。 


タクシーで市内に向かう。市内の「市場兼ご飯どころ」的な施設で全員合流し、お昼ご飯を食べた。

 

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市場の様子。鶏が結構ショッキング。  

 

そういえばボジョレー解禁してるじゃん、ということでリヨンで解禁直後のボジョレー・ヌーヴォーも飲んだ。

 その後、AbiとTomasの案内で「リヨン旧市街」へ。
リヨンは古い街だ。15世紀の建物なんかが残っており、新旧の景色と生活が混然とした街に見えた。

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左がリヨン市内・右は旧市街で撮った写真。シームレスにこういう町並みが出現する。 

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旧市街の町並み。

 

彼らの案内で観光しつつ、Woodさんの強い希望でリヨンの「印刷博物館」へ向かった。この博物館がめちゃくちゃ素晴らしい。ユーロを起点にさまざまな「印刷」の歴史を紐解き、銅板・活版と進む時代の中、一番最後にはDTPの始まりまで展示されていた。

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印刷博物館では活字拾い(いわゆる、『銀河鉄道の夜』のやつ)の時代からコンピューティングの台頭までを追いかける素晴らしい展示を見られた。

 

ここで出会ったApple Keyboard IIのAZERTY版がめちゃ格好いい。絶対扱えねえ(だってAとQ・ZとWが入れ替わっちゃってるから無理)、扱えねえんだけど欲しい。

 

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そんな感じで観光を終え、我々は明日の展示会場、EUROEXPOへと向かった。EUROEXPOがとにかくデカい。ホールが7つあり、JAPAN TOUCHが行われるのはホール2。ホール7付近で車を降りてしまったので、小雨の降る中とにかく歩く。ユニクロのブロックテックが超優秀。ホール2に着くとこれまたデカい。ホール2だけで国際展示場の東123+456ぐらいあったように思う(伝わる人にだけドンピシャ伝わる例え)。ここで我々のブースを探すためにこれまた歩く。歩き、歩き、歩くとようやく見つけた我々のブース。父の会社ではオリジナル製品も扱っているので、Tシャツやシールなども売る予定だったのだが、これらが税関でストップしてしまい、我々は売る物のないブースの前で心もとない顔に喜びを湛える複雑な表情で写真を撮った。

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売るもの無いけど……。

 

Asian Dreamerの偉い人とも挨拶をした。とにかく、当日お世話になる人々に次々とあいさつをして行くのだが、「舞台監督を出してくれ」「当日のリハを舞台でやらせてくれ」という要求は全く通らず、ここでリハ無しが確定した。また、現地でDJを担当してくれる青年、Reda君とも出会った。我々のアクト中、「バースの間にリアルタイムでスクラッチを入れることは可能か?」ということを聞くと、機材がないので難しいという。仕方がないので、「bpmを揃えてスクラッチを入れてくれ」「8小節で4回スクラッチだ」「速い」「まだ速い」「遅い」などとやり取りをしてなんとか当日用のサウンドが完成。彼とはうまくやっていけそうだと思った。

こんなやり取りをしてイベント準備は終了(できないことがたくさんあることがわかった、ぐらいの準備だが……)。とりあえずホテルに戻った。

晩御飯を食べるため、ホテル付近のご飯どころを検索して向かう。英語メニューがないのでGoogle翻訳全頼みでバーガーを頼み、Woodさんとワインを飲みながら明日のことを話し合う。僕はフリースタイルでやるだけなのだがWoodさんはアクトに事前準備が必須なので、これから来る大量の仕事に対して今から疲れ切っている、というような表情だった。

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肉ばっかり食べてるな? お腹弱いけど滞在中一度もお腹壊さなかったよ。

3日目、起床。いよいよ本番である。ところで、Woodさんはユニットバスを使うのがめちゃくちゃうまい。水滴一つこぼさないで風呂からあがるので、一度「本当に風呂上がりました?」と聞いてしまった。
本番の日は午前中に赤字を戻す仕事があったので、iPad Pro+Apple Pencilが超仕事をした。Mac持っていくか直前まで悩んだけど、iPadで行けた。本当に良かった。不安だったので一応家のMacは電源つけっぱでリモート確認できるようにしてあったけど、使わなかった。
ちなみにこの時赤字を入れていた記事が、こちら。

realsound.jp

リヨンのホテルでキズナアイの楽曲プロデューサーインタビューに赤を入れ、午後には舞台で「オタク・ラップ活動」のプレゼンをするオタク。なんだそれ。

 


と、ここまでで5000字。あまりに長いので、前後編に分けますね。

10月のわたし(台湾の写真アップしました)

 瞬く間に気温が下がり、底冷えで起きる毎日が始まった。みんなはいかがですか。僕はお布団新調したら超あったかくて、寝てる間に暑くて剥いでるっぽい。本末転倒。

 10月もいろいろありました。8月に仕事を始めましたがまだ個人事業主の開業届も出しておらず、そうこうしているうちに案件が増えて元ニート、忙殺されておりました。11月は開業届を出すぞ。

 

10月頭に行った台湾の写真です。

20180928-1001台湾

 

 仕事でいうと、月初は台湾から帰って早々、東京ゲームショウの原稿を書き、その後ソニーのAIにまつわるイベントレポートを書いたり、相対性理論のアートインスタレーションにまつわる記事を書いたり、その翌日エロマンガ家&研究者のインタビューをしたり、てんやわんやでした。メディア・テクノロジー・アートにまつわる仕事が多かったので、嬉しかったです。アンダーグラウンドもオーバーグラウンドも、同人も商業も、文化も芸能も芸術も好きだよ。
 相対性理論の記事も含めて友人にまつわる仕事が数件あり、それも嬉しいことでした。

 あと、月末にいきなり紙の本の仕事が入ってきて、それも超嬉しかったのだが、実は仕事を始める直前、6年ぶりにプリンタがぶっ壊れて参った。今まではiPad Pro+Apple Pencilでどうにか赤字を入れたりしていたのだが、紙の仕事は紙印刷できないと話にならないので、とりあえずプリンタを買った。壊れたプリンタはCanonだったので、なんとなくEpsonにした。プリンタって毎年新機種が出るんだけど、根っこにあるプリンタヘッドの技術は10年前ぐらいから進化してなくて、エプソンの最新機種と1世代前の機種を見比べたら、変わってたのカラバリだけだった(のに1万円以上価格が違う)ので型落ち新品を買った。

 Epsonいいですね。10年前に使ってた頃はUI最悪で殺意がすごかったんだけど、ちゃんと進化してました。あと、新しいプリンタはプリントそのものが早い気がする。なんかカラーマネジメントも良くて、Canonの時より出したい色がすぐ出た。この辺は好みか。で、家に来たプリンタくんをセット早々50枚印刷してちまちまと赤を入れ、紙仕事を終えた。とっても嬉しい仕事だったので世に出たら書きます。他にもいくつか、10月やってまだ公開されていない奴があるので、それらはつどつどツイッターとかで報告します。

 で、今はスキャナに困っている。Scansnapのハンディスキャナ・IX100を持っているつもりだったのだが、家を探したらあったのは旧機種のS1100。別に機能的には困らないんだけど、いろいろレガシーで、特にUSB-Miniケーブルで繋ぐのがむかつきポイント。古すぎる。

 あ、あと10月はコーサカ a.k.a.高坂はしやん氏に会いました。年上のオタクは僕の知らない時代を知っていたり、同じ場所に僕より前にいたりした経験がたくさんあるので、会えると嬉しい。

 そんな10月でした。読み返すと嬉しいだらけだな。確かに、辛いこと減ったよ。文章って身体不調が続くと書けなくなるので、ライティングってすごいデリケートな能力だよな、って再び書けるようになってから気づいた。

 11月は人生意味不明大賞インターナショナル部門で、フランスのオタクの前でフリースタイルラップをすることになったので(どういう人生だ?)、それの準備や、取材が急遽入ったので色々調べ物もします。
引き続きやっていきます。

9月のわたし

 カレンダーに細かく予定を記す癖がないため、月を振り返るのが意外と大変。でも、月のまとめぐらい書かないと、時間はどんどん過ぎていくことも痛感している。
 9月上旬のことはここに。

hitodama128.hatenablog.jp

9/1 水樹奈々 Live Island 2018@メットライフドーム西武ドーム
9/2 相対性理論『変数I』@六本木EX THEATER
9/8 萩尾望都SF原画展@群馬・高崎市美術館

9/10 しゅざい・さつえい
→詳細はここに。

hitodama128.hatenablog.jp

9/14 Apple Watch発表 
→記事書きました。

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9/18 bmg Vol.1@渋谷WWW
 素晴らしいライブでした。今後も、BILLIE IDLE®とMaison book girlを同時に見られる機会は狙って見に行きたいです。

9/19 しゅざい
→記事化されました

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 大変面白いイベントでした。前半はAIの仕組みや現在の状況についてプレゼンが行われ、後半ではソニーの手がけるAIxキャラクタービジネスの最新事情を濃密に語っていただき、まさに最新AI事情、という感じ。勉強になった。
 個人的には、同イベント内で三宅氏が語った「日本ほどキャラクター文化を受容する国はない」という言葉は、「日本ほど人のロールを気にする国はない」という意味にも取れるな、と考えている。コンビニ店員とか特にわかりやすい例で、我々は全国どこのコンビニに行っても店員が同じ対応をすることに違和感を感じない。それはつまり店員の「ロール」を見ているからで、つまり日本での社会生活において人々は「演じること」を求められ続けているということなのでは? と思った。それは「ペルソナ」であり、そして広義には「キャラクター」とも言えるのではないか?と。キャラクターをこの目線で捉えると、VTuberとかメディアに対しての自身の認識もいろいろストンと落ちるところがあった。

 

9/20~23 東京ゲームショウ(しゅざい)
ゲームショウの記事、この間やっと書き上げたんですけど、ものすごい大変だったぜ。

9/24 丸屋九兵衛トークイベント「Soul Food Assassins x Q-B-CONTINUED」
丸屋さんのイベントは毎回最高なので、「多様性」という言葉に1度でも寄る辺を感じたことのある人は絶対に行ってほしい。僕らは開け放たれたダイバーシティの中で生きている。

9/25 しゅざい →原稿を書きます、ちょっと待ってて下さい。

9/28~10/1 弾丸台北旅行
原稿残ってるのに台湾行ったバカです。秋葉原サイファー主催のいーえっく氏と3泊4日の台湾旅行。ちなみに前日急に仕事をいただき、しかも特急案件だったため、一睡もせずに成田へ。途中成田エクスプレスを1本逃したりしたものの、概ね問題なく、というか旅行はすべて全く問題なく進み、最高の思い出になりました。これは仕事が一段落したら、写真も交えたレポなど書きたいと思っています。

 

9月はそんな感じでした。今後やりたいこと書いておきます。

・台湾旅行レポ

→前述の通り、たくさんステキな体験をしたので。

・プロフィール作成

→記事を読んでくれた人などが「こいつ誰?何者?」ってなっちゃうのを避けるためにいい感じのプロフィールが欲しいんですが、自己紹介が下手なのと、意味不明な活動をいくつかしており、加えて交友関係も謎なので、自分が何者なのかを説明するのが大変で、そういうわけで「著者プロフィール」に困っています。だったらいっそ「自分がインタビュイーになって誰かにインタビューしてもらい、それを抜粋してプロフィールにする」というのが、僕を紹介する手っ取り早い方法なんじゃないか、と思っています。いないと思うんですけど、もし僕にインタビューしたい人がいたら教えて下さい(インタビューor書き仕事の経験ある人が嬉しいです)。

 

・「発達障害とテクノロジー」について序文を書く

→「『発達障害』という言葉が多くの誤解をはらんだまま流布・拡大し、当事者たちはただひたすらにウザいし困っている」という状態が現状だと思うので、当事者たちがそれと戦うときに寄る辺にできるようなインタビュー企画をやりたいんです。その前段として書くべき文章があるので、いずれ書きたい。

 

仕事がちまちま忙しくなってきたので、いつ実現できるかわからないですが、いずれもできれば今年中にやりたいですね……。

伝播する至近未来を夢見て

8月から進めていた企画が、記事化されました。

 

kai-you.net


 ニューエイジ・ポップ・ユニットMaison book girlのメンバー・和田輪さんの「個人VTuber活動」について取材しました。主観と客観・実存と虚像の間で彼女が考えていることの格好良さ、面白さが多くの人に伝わることを願って、取材記事を書きました。

 記事公開後、嬉しかったことはたくさんあるのだけれど、エピソードをひとつだけ。
「インタビューの一言目」についての話。今回のインタビューの一言目は、こうでした。

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 インタビューって、わかりやすくするために構成段階で話の順序を組み替えたりするものだけれど、僕はこの冒頭だけは変えたくなかった。その後の話にも続く文脈として強い意味があると思ったから。それに、「MOSAIC.WAVを知らない和田さんのファン」がこのインタビューを読んで、MOSAIC.WAVにも興味を持ってくれたら、それは幸いの連鎖だと思うし、その連鎖を起こしたかった。編集のふじきさんには「難しすぎる」って言われて、それもそのとおりだから何度も話をしたけれど、最終的にふじきさんもイキママで通してくれた。
 だから、記事公開後こんな事が起きて、僕は本当に嬉しかった。

 

 MOSAIC.WAVの柏森さんに記事が届いて、本当に嬉しかった。MOSAIC.WAVのファンにも、Maison book girlのファンにも、和田さんのファンにも、ワダさんのファンにも、伝播して、連鎖して、この記事が読まれて、どこかで(インターネットがそう振る舞うように)つながってほしい。

めがねでねっ!

めがねでねっ!

 
キミは何テラバイト?

キミは何テラバイト?

 

MOSAIC.WAVAmazon Musicを始め多くの定額制音楽サービスで配信されています。ぜひ、聞いてください……。

 

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 8/12の夜に彼女の初配信を見て、「とんでもないものを目撃してしまった」「この事象を多くの人に伝えたい」という思いから、以前Twitterで知り合った編集者である(あとで聞いたら知り合いでも何でも無かったんだけど同い年で意気投合した)KAI-YOUのふじきさんに即DMを送ったのが14日。企画が通って記事化の運びとなりました。初めて自分で企画立てて、インタビュー・文・撮影・作図を全部やった記事です。
 常に一番輝くべきはコンテンツで、執筆や編集の仕事は「コンテンツをどんな切り口でどう見せれば一番輝くのか?」「多くの人に届く最適解はどれだ?」というところにあると思う。僕には雑誌(紙)の編集経験しか無いので、必然初稿はそういう構成になってしまい、ふじきさんから構成に大きなダメ出しが入り、さらには「コースさん本当にこれが書きたかったの?」と言われ、大幅な構成変更を行いました(その結果が「特別ふろく」になっているところがおもしろポイントです)。ふじきさんがWebに最適化されたサイコーの編集をしてくれたので、超勉強になりました。ありがとう。

 ちなみに、一番がんばったのは専門外の作図です。ラフ描いてデザイナーさんにお願いすることはあっても、作図全部1からやるのは初めてだったので大変でした。いらすとやさんに超感謝しています。「いらすとや和田輪さん」はもちろんですが、特にイヤフォンの切り貼りをがんばりました。

 ・編集前

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・編集後

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 過去演劇を学んでいた僕も、高校生の時から毎年「文化庁メディア芸術祭」の展示に足を運ぶ僕も、Apple専門誌で編集をやっていた僕も、中学生の頃から今に至るまでMOSAIC.WAVを聞きながら秋葉原に通う僕も、全部ぶつけた企画です。ぜひ読んでください。
 ちなみに、「VTuberの実在性」については以前こういう記事も書いています(mixiニュースに載ったのが、めっちゃ嬉しかった)。和田さんのインタビューが面白かった人には、ぜひこの記事も読んでほしいです。

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何かを解き明かしたいという気持ち

 何かを解き明かしたいという気持ちに気づいたとき、身体が震えてしまう。多分体温も上がっていて、走る気持ちを抑えて、自身がその中心に向かっていくための筋道を信じたくなる。解き明かせるのかはわからないけれど、視界の全てが真っ暗な世界の中心に、少しだけ明かりが差して、薄っすらと照らされた道がわずかに見えるような、そんな瞬間に足をひっかけて、歩き出す。光の向こうへたどり着けるのか、という不安は常にあるけれど、歩き出せるという喜びは身体を高揚させ、目を凝らすのも辛くない。視力が高くなったような気持ちで、次の筋道を探してその暗闇をじっ、と見る。
 何かを解き明かしたいという気持ちを辿っていると、その道程が中腹に差し掛かる辺りで不安が大きくなってくる。
本当に解き明かせているのか? ー袋小路なことも、ある。
本当にこの道で正しかったのか? ー間違っていることも、ある。
 けれど、そこまで歩いたことで、一つ間違った道を知れたことは、絶対に無駄ではないのだ。なぜなら、その瞬間に一つ何かを解き明かしているからだ。 
 そうやって、右往左往しながら、光の方へと向かっていくことが、”言葉”になると僕は嬉しい。書きたいと思う。話したいと思う。”言葉”は文化遺伝子の伝送経路であり、人はずっとそれを受け継いできた。その連綿と続く道のりに無駄なんて一つもなかったのだと信じてしまうのは、それが何かを解き明かし続けてきたからだ。
 LogosとMediumがMemeに至る、その時間の先端で、今日も僕らが誤解や矛盾に苦しみながら、欠陥だらけの言葉で、それでも思いを伝え合うのって、ひとえに、何かを解き明かしたいからだと思います。

8月末から9月上旬のわたし

 8月末に"フリーライターになります宣言”をしたら、超ありがたいことに音速で仕事をいただいたので、それを倒していたら9月も中頃になってきた。いきなり仕事を始めたら、時の流れが超早くて笑っちゃう。
 8月末~9月頭にかけてライブをいきなり3本見ることになった。

8/31 輝夜VRライブビューイング@新宿バルト9
 超楽しんでたけど取材の仕事でした。オープニングSEがすっごい平沢進っぽくて笑ってしまった。確かにインタラクティブライブの始祖なので、文脈としてスゴく正しい。

9/1 水樹奈々 Live Island 2018@メットライフドーム西武ドーム
 いいライブだった。年始ぶりに水樹奈々を見たが、毎回本当にライブがいい。喉からCD音源でアホみたいなbpmの曲を走りながら歌うので、もう、面白い。最高。

9/2 相対性理論『変数I』@六本木EX THEATER
 相対性理論のベーシストが中高の同級生で古い友達なのだが、待ち合わせが壊滅的に苦手な友人で(世の中にはそういう苦手もあるのだ)、なのでここ数年、彼と会うのは相対性理論か、Open Reel Ensembleのライブ後と決まっている。
 数年間、年に1度ぐらいのペースで相対性理論のライブを見ているけれど、この日見たライブが一番好きなライブだった。張り詰めていく演奏に突き抜けた声、フューチャー感の強い照明演出に対して、意外なまでに愚直な楽器の音。めちゃめちゃ良かった。

 

 そこからいくつかの原稿を書いてたら、急遽、取材で人物撮影をする必要に迫られてしまい、慌てふためいてとりあえず激安ストロボを買った。

  フルマニュアル発光だけどシンプルだし、超安いので、はじめてのストロボとして正しい選択肢だった。そして、他人の力を借りてでも最高の結果を出したかったので、 秋葉原サイファー主催・いーえっくさんに最高のレンズを借りた。

 黒川マイコン地区の誇り、シグマ(本当にこういう名前の地区に本社がある)のArt 50mm単焦点。こんなにデカいのに単焦点。10万円。Eマウントの単焦点に悩んだらこのデカくて重いアホレンズを迷わずに買え! 最高の写りで思わず笑っちゃうぞ!

 ストロボを用いた撮影の練習期間はわずか1日。

 だけど土曜日、萩尾望都SF原画展が群馬でやっていて、もうすぐ会期が終わってしまうということだったので下川と行ってきた。上野駅からはるばる鈍行で群馬・高崎へ。

 萩尾望都SF原画展は、昨年吉祥寺でやってたやつには行ったのだが、その後全国を回っており、今回の展示では吉祥寺になかった原画も見られるということで再度行った。激烈に感動してしまった。

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 「あそび玉」は原稿を紛失しており、第2期作品集への掲載時にゲラ刷りにホワイトを塗って修正原稿を作っているのだが、この修正が本当に凄まじい。何度見ても息を止めてしまう。
そして、展示のキュレーションが最高。時系列順に並んだ作品たちは、萩尾望都の宇宙が時代とともに拡張しながら、しかしテーマはどんどん集束して行くことを明示しており……彼女の人生史が圧縮されたような展示……。

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 旅行のスタート地点、上野駅では「これこれこういう事情で撮影させてくれ、俺にフラッシュを焚かせてくれ」と下川に被写体を頼み、13番線の無人ホームで延々と下川を撮影して、どうにかして「明るいとこう写る」「暗いとこう写る」みたいなトライアンドエラーを繰り返し、一応の見識を得た。

 カメラマンさんに撮影を頼んだことは何度もあるし、「バウンス撮影」とか「多灯ストロボ」とか知識としては知ってるし見たこともあるけど、いきなり自分でやることになるとビビりますね……。撮影当日まで現地のロケーションがわからなかったのも超不安でした。

 そして当日、撮影に望んだわけですが、実際には敏腕編集者がいい感じのロケーションを提案してくれたので場所の不安もなくなり、なにせカメラはフルサイズのα7II、レンズはシグマのArt、ピントと光量さえ気をつければキレッキレの写真が撮れました。撮影中はとにかくシャッター切りまくり、取材全て終わって、SDカードをMacに読んで、写真を見た時本当に安心した……。撮れてた……。いや、そりゃ撮れるだろ、本気で撮ってんだから、とは思いつつ……。

撮影したり文章書いたりしたやつが後日出ると思いますが、出たらまたココに書きます。そんなこんなで9月後半は取材と執筆が立て込んでおりますが、なんとかやっていきます。

自己紹介とおしごと履歴

白石倖介(Twitter:@hitodama128)です。

 出版社で某コンピュータ雑誌の編集部に勤めた後、フリーのエディター・ライターになりました。

 なんか文字書く必要があったり、日本語で書かれたコンテンツを編集する必要があったら、いつでもお声がけください(Blogタイトルの下にメアドがございます)(ツイッターのDMでもOKです)。

 

以下、スペックです。
Apple製品に強いです(ハードウェア・ソフトウェアいずれも)。製品レビュー・新製品情報なども得意です。Winももちろん、Android・ゲーム・マンガなど……何でも書きます。
(今はRealsoundテックさんで、Youtuberについて書いてます)

*企画提案します。編集さんと一緒に企画立てて作るのが好きです。
*人物撮影・ブツ撮りできます。
*インタビュー、取材が好きなので、渡航費いただけたらどこにでも行きます。


よろしくお願いします。

 

***これまでのお仕事(随時追記予定)***

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世界で初めてVR空間に作られたライブハウス「ZEPP VR」にて行われた、VRライブのレポートです。初めてフリーで書いた記事です。

 

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バーチャルYouTuberキズナアイの実在性について解説したコラム記事です。2ch(いまは5chか)で良い記事だって書かれててめちゃめちゃ嬉しかった……。

 

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2018年9月に発表されたApple Watch Series 4の新機能と、プロダクトの意義について解説した記事です。Macユーザ歴23年、元Appleバイス専門誌の編集者なので、MaciOSバイスに詳しいです。

 

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ニューエイジ・ポップユニットMaison book girlのメンバー・和田輪さんのインタビュー記事です。アイドル活動と並行して自ら3Dアバターを作成し、バーチャルYoutuberになった彼女。その創作への思いを深く掘り下げて読者に伝えるため、全力を出しました。

企画・インタビュー・文・撮影・作図をやっております。この記事では僕のできることをほぼ全てやりました。白石はこういう事ができます。

 

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ソニーのAI事業についての発表会を取材した、前後編のイベントレポートです。最新技術は一般社会にどのような影響を与えるのか?という時点で、これからも追っていきたい分野です。

 

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TGS2018のコジプロイベントレポです。デス・ストランディング楽しみ……。

 

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TGS2018、グリーのブースでVTuberがらいぶはいしんイベントをやっており、これを2日かけて取材したやつです。

 

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相対性理論の100人限定ライブ&インスタレーションの記事。自身初の音楽イベントレポで緊張しましたがいい記事にできたと思っています。気に入っています。

 

kai-you.net

マンガ家とエロマンガ研究者の対談記事です。なんとKAI-YOUxFANZA(元・DMM.R18)のタイアップ記事!
僕は研究者として登壇している稀見理都先生のサークル「フラクタル次元」に2010年代前半から通っておりまして、この企画が決まった日に過去の同人誌を家の奥から引っ張り出しました。
同人誌も商業誌も大好きなので、自分の中の「オタク」を全力でぶつけた記事です。写真は秋葉原で撮って、アーカイブを掘り、専門用語に注釈を入れ、タイトルを考え……編集にもかなり口を出しました。KAI-YOUさん、うるさいことこの上ないオタクでごめんなさい。でも、本気で書きました。ぜひ読んで下さい。

 欄外ですが、同人エロマンガの隆盛を打ち立てたのは80年代のロリコンブームで、その始まりには1979年に吾妻ひでおを中心に刊行された伝説の同人誌『シベール』の存在があります。当時、一般誌に連載していた吾妻先生が突如ロリでしかもエロな同人誌を出したことに湧いたわけで、そして同年にデビューしたのは伝説のロリエロマンガ家、内山亜紀!!!! とんでもない時代じゃないですか!?この時代バグってるでしょ? エロマンガの世界はアンダーグラウンドだったからこそ、同人と商業あわせてドライブしていくことが許されていて、更にそれを実現する胆力ある作家がいたという事実がスゴくないですか?……みたいなことも書きたかったんですが完全に時代の方がバグっており、本文のテーマとも外れてしまうので泣く泣くカットしました。

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